ジャイロボール
ジャイロボールって?どうしたら投げられるの?
ジャイロボールとは、野球好きなら知っている進行方向に回転軸が向いており、ライフル弾のような螺旋回転をしながら進んで行くボールのことです。右投手がジャイロボールを投げた場合は投手から見て時計回り、左投手が投げると反時計回りに旋回転をすることとなります。野球を志す者にとっては、一種の魔球的な存在となっています。プロ野球のコンディショニングコーチを歴任し、ベースボール道場『上達屋』(東京・大阪)を経営する手塚一志氏により発見されたと言われています。
ジャイロボールは従来のストレートとは球種が違い、ボールの握り方もさることながら、投げ方に大きなポイントがあるようです。「ジャイロボールの握り方は、一般的な直球の握りであるフォーシームとツーシームの2種類があります。そして一連のボールの投げ方はダブルスピン投法、スパイラルリリース、ジャイロリリースといった要素を含み、その独特の投球感覚を掴むことで初めて投げることが可能である」と手塚は提言しています。
最近、プロ野球界でも魔球ジャイロボールが注目を浴びています。メジャーリーグの松坂大輔投手、千葉ロッテの渡辺俊介投手などが投げると言われています。また架空の世界の話ですが、人気野球アニメ「MAJOR」の主人公、本田吾郎がフォーシームジャイロ、ジャイロフォークを投げます。現実の球界で話題になる前から投げていたことからある意味先駆者的な存在です。
考えても見れば空気中をボールが物凄いパワーと共に進むのであればバックスピン回転より螺旋回転の方が理にかなっていると思います。伸びのあるストレートを投げようとするのであればバックスピン回転がイメージできますが、破壊力のあるストレートを投げることを考えた場合は、螺旋回転のボールがイメージできます。
まあともあれ、未知の部分も多々持つこの魔球ジャイロボールに焦点を当てて、握り方、投げ方をはじめ野球関連の情報を集めて紹介をしていきます。
ジャイロボールの投げ方
▼ジャイロボール投げ方【立つ】
ジャイロボールを投げるには、まずは、地球からエネルギーを貰いしっかりと立つことが必須。地面を掴んで離さない強靭な下半身が必要です。地球の物体にはみな重力が働きます。立っているだけで地面から反力を貰うことになります。反力は体の重みに対する反作用のことです。これを時速140キロを越えるボールを投げるために利用したいとこえろです。この反力のエネルギーをロス無く使うことで効率の高いピッチングができます。この反力を活かすも殺すも、マウンドでの立ち方が影響します。ジャイロボール投げ方の第一歩は地球に根を生やしたようにどっしりとマウンドに立つことからです。
▼ジャイロボール投げ方【根はり】
ジャイロボールを投げるためのダブルスピン投法に必要なものは、「しかっりと根はりをし地面に立つこと」が大事。ダブルスピン投法は二重螺旋的な投げ方です。軸足の裏から根が地中深くまで生えていることをイメージして立つことから始まります。地中深く根を生やしたいのであれば、まっすぐ立ってもいけないとされています。やじろべいのバランスを考えれば分かりますが、やじろべいは脚が一本しかないので、まっすぐに立ってもバランスが保てます。
しかし、我々人間には脚が2本あるので、やじろべいのように後ろ足をまっすぐに伸ばし、その上の胴体も背筋もピっと伸ばしたのでは、前の足を引き上げるとその重さ分だけホームベースよりに傾いてしまうことになります。
丁度、カナカナの「ト」の字のようになりバランスが悪くなってしまします。現実として、まっすぐに立ったまま足をあげるようとすると、そのバランスの悪さをカバーするために、つま先で踏ん張って倒れそうになるのを防ごうとします。
「ト」の字型の体勢でつま先で踏ん張ってバランスをとることになります。次のホームベース方向への並進運動が右投手ならサード方向へ、左投手ならファースト方向へ進みやすくなる。これではジャイロボールを投げるためのファーストスピンが実現できない 。ボールを投げるためのエネルギーの捻れが生まれません。
▼ジャイロボール投げ方【エッジング】
ジャイロボールの投げ方は、根を生やして立ったら、次にエッジを効かせることと言われている。地面に根を生やして立てたら、ヒップファースト、すなわちお尻から平進移動へ入ります。1stスピンを起こすためのエネルギーを確保するためです。
平進移動は平進運動と言われ、身体を横にずらすことで生まれる移動エネルギーを回転運動、1stスピンへ流用するものです。そのためには根を生やして立った後ろ足にエッジングを効かせて、地面から受けたエネルギーを全て平進運動に伝えなければならない。エッジングとはスキーでよく登場する言葉です。
スキーでも「エッジを立てろ」といいます。切れの良いターンをするためにスキー板の内側のエッジを地面に対して鋭くめり込ませる動きです。足の裏の親指からかかとまでの、足の内側の淵のラインを刃に見たたて、その刃を地面にしっかりとくい込ませる。
▼ジャイロボール投げ方【ため】
野球のピッチングにおいて、始動するさいに"ヒップファースト型"と"ショルダファースト型"に分かれます。ピッチングの動作に入り、右投手であれば左足を上げて、軸足(右足)一本で立ちます。そして、次の動作に移るときに、お尻をホームベース方向に移動する動作から始動する投げ方をヒップファースト型といい、上半身が先に動いてしまう投げ方をショルダファースト型といいます。
ジャイロボールを投げるために必要な回旋エネルギーを得るには、ヒップファーストでの始動が必要とされています。そして、そのヒップファーストでの並進運動を行う際に、うしろ足(軸足)の股関節が上体の重みを一点に受け止める支点になります。すると、うしろ足(軸足)に"ため"ができます。
ジャイロボールの投げ方として、この"ため"が大切です。ピッチングでは、立ち、根はり、エッジング、そして、並進運動に入り、上半身の重みをうしろ足(軸足)の股関節に集約しバランスを保ちながら並進することにより、ボールを投げるために必要な"ため"をつくります。
それに対して、並進運動を開始する際に、うしろ足(軸足)の膝を”カクン”と折り曲げて重心を落下させる動きのことを"ディップ"と呼びます。ジャイロボールの投げ方でいう"ため"とは異なるので注意が必要です。ディップではジャイロボールを投げるのに必要な捻れは生まれません。
"ため"をつくるのに、ある程度の膝と股関節を曲げることは必要ですが、適度を超えた深い折れ込みは、並進運動のあとに続く、回旋運動に不利に働くことになります。草野球の試合などでは、ディップ型の投球フォームの選手を多く見掛けますが、並進運動から発生するエネルギーを無駄なくボールに伝えることを考えた場合に、ディップではロスをしてしまうと考えられています。
立ち、根はり、エッジングで地球から受け取ったエネルギーを、地球に戻してしまうということのようです。ジャイロボーラーを目指すのであれば、ディップ型の投球フォームにならないよに気を付けたいところです。そして、立つ、根はり、エッジング、ための動作によりエネルギーを溜めてなげるダブルスピン投法を身につけよう♪
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軸足の溜めの作り方

※右投手の場合
ジャイロボールを投げ方の基本です。ピッチャーとして正しい投げ方を身につける練習方法を紹介します。上の図を見てください。まずピッチャープレートの中心から垂直に長いラインを書きます。マウンドでなくとも平地でも練習ができます。次にプレートと垂直なラインを描いてください。そうすると、丁度「T」の字型の描くようになります。
そして、T型のプレートに立ちます。セットポジションで立ちます。そして片足を上げて、軸足で真っすぐに立ち、その後バランスを取ります。「とんとん・・」軽い膝でクッションさせバランスを確かめます。(スキーで軽くジャンプしバランスを確かめるのと同じ感覚です。実際にジャンプはしません。)
バランスを確かめたら軸足の裏から地球に根が生えているイメージを持たせ、軸足の裏が最後まで地面と離れないというイメージを待たせ、ホームプレー側のお尻から始動し、図の黄色の位置まで足を運びます。その時前に出ながら軸足の膝を曲げていき、しっかりと軸足の溜めをつくるのがポイントです。
はじめはA図のように足をおきます。何度か練習し、しっかりと軸足の溜めをつくりながら体を開かないで前に出れるようにします。この時点では下半身のステップの練習のみです。上手くできる様になれば、その後は、B図のように足をステップし、シャドウピッチングをします。
練習方法のコツは、すぐに全体のピッチングフォームとしてのシャドウでなく、A図のようなステップで足をとめ、下半身の溜めをつくる練習をすることです。下半身のためを上手に作れるようになってから、B図のようなピッティングのステップでシャドウピッティングをするのがポイントです。
この練習を繰り返し、繰り返し行ないましょう。ジャイロボールは小手先の技術で変化させるボールではなく、体全体のボールの投げ方から生まれるボールです。その土台となる下半身の使い方をしっかりとマスターしましょう。基本を大切に!
ジャイロボールを投げるための股関節と膝の使い方
ジャイロボールの投げ方のポイントは、立つ、根はり、エッジングと体を使ってきます。そして、エッジングを利かせながら並進運動に入ります。立ったところから股関節と膝を使いながら、ちょうど左前方の丸イスに座るように身体をホームベース方向に並進移動させます。
その際に、ジャイロボールを投げるためにはヒップ・ファーストといってお尻からから並進運動に入ることが重要とされています。
まずは、これが大切なポイント!
それに対して、良くない例としてはショルダー・ファーストとなり、肩の方が先に動いてしまいます。並進運動で上体が先に動いてしまいます。ここでは股関節や膝の使い方がポイントです。
膝や股関節が突っ張ったままでは、エッジングを利かせながら並進運動に入る際に、ヒップ・ファーストが利かずに上体が突っ込んでしまいます。逆に、股関節や膝の折り曲げる角度が深すぎるとエネルギーをロスしてしまいます。(ディップになってしまう)
帯に短し、たすきに長し。ピッチャーにとって最適な膝や股関節のポジションが必要です。ジャイロボールの投げ方の過程、エッジングしながらの平行運動の時に、股関節が脚部のねじり力を受けて、上体へと伝えるかたちになります。股関節をねじる動作を行うときに、回旋関節である股関節には、トルクが生じ、これが生じるが上に、ねじりを戻す力が生まれると考えられるとされています。スパイラル投法の基本的な身体の使い方とも言えるのではないでしょうか!